ブログ界隈を震撼させている例の件についての雑感
小飼弾氏の感想はこんな感じらしい。なにせ第一声が「So what?」だもんな。
広報したくない過去など、人にはいくつもある。シルベスター・スタローンだってポルノ男優だった時代があるし、私だって家出していた時に留置場にぶちこまれた経験が、しかも複数回ある。「絵文録ことのは」の松永英明氏が元オウム信者だったことなど、私にはその程度の意味しかなく、せいぜい「へえ」ボタン一回分程度の驚きしかない。
「せいぜい『へえ』ボタン一回分程度の驚きしかない」らしい。すごい。あのLarry Wall様とお友達だというからタダモノではないとわかっていたけど、想像を絶するすごさだ。
比較するのもアレですがチンピラかつ泡沫ブロガー(バブロガー)である私はこんな↓状態です。
あまりに問題がデカすぎてココログの24時間を越えるメンテナンス失敗事件とかがどーでもよくなってしまうくらいですよ。
この件について思うことはたくさんあります。言いたいこともたくさんある。下手をすれば目下の最大関心事とさえいえる。だからこれについて何も書かないまま他のことを書くこともできないわけです。
ならさっさと書いて、またいつものようにテケトーで息抜き的なことをホザく通常運営に戻れば良いわけなんですけど、それもなかなかできなかった。なんで書けないのかというと、その心境はこんな感じ↓です。
上で引用した小飼弾氏の別のエントリにこんなのもあります。
弾圧する覚悟もなく、しかし受け入れの準備もせぬというのであれば、違和感に耐える位は当然の報いとでも言うべきではないのか。私が彼ら(そう、複数形)を受け入れよといっているのは、別に彼らのことを思いやっているのではなく、しごく利己的な判断なのである。
こういう論調は小飼氏が時折批判的に言及する内田樹先生にも見られるような気がします。両者はこの点では実は同類なんじゃないかと思えます。あと宮台真司先生とか上野千鶴子先生とかもね。
今あげた4名の方々なんかはきっと社会がどうなっても、どんな状況に突っ込まれてもちゃんと自分一人は守りきれるし、身内のこともフォローできるだけの能力があるんでしょう。というか確実にあるな、その能力は。だからつい他人にもそういう能力があると思ってしまうし、彼らが出来ることをなぜ他の人間はしないのか?するべきじゃないのか?ヤレよテメーラ!って言いたくなるんだろうな。
で、そういう姿を見ていると私も「寄生獣」の倉森探偵と同じようにつぶやきたくわけです。あなた方はもう普通の人間じゃないんですよ、いっしょにしないでくださいよ、って。
とはいえ、コメントやエントリをざーっと眺めると小飼弾氏の意見への賛同者って割に多いように見えます。いや、割に多いどころか賛同者の方が多数派といって良いかも。ってことは普通じゃないのはオイラの方か。ふーん...。そういえば上にあげた4名の方々のファンとか賛同者って多いもんな。
あー、ま、それはともかく(←!)色々な人が書いているものをここ数日読んでたんですけど、「なるほど!」とか「それイイ!」と思えたのはこの記事くらいでした。
松永氏についてだが、元オウム幹部という事実を踏まえ、これまでのブログのエントリを見直してみるべきだ。本当に情報工作はないのか? 本当に帰依していないのか? まったくその検討がされないのは健全ではないと思う。
「誰が言ったかではなく、何をいったのかが重要だ」とかナントカいう話も方々で話題になっているようですけど、実際に何が書かれていたのか?つまり「何をいったのか」がまだ誰にも検証されていないままでいるのは確かに健全じゃないと思う。
私自身はこの「健全さ」のために何ができるかなあ...パワーも武器も勇気もアンテナもないけど。
・・・あ、あと実は「探知するアンテナ」について気になっているエントリがあります。id:kowagariさんのこのエントリ。今年2/8のものですけどね。この件と関係しているわけでもないのかな。ないんだろうけど、今見るとちょっとナニです。
こういうのが俺の持っているリセット観なんですけど、もっと全人格的にリセットする人がいて、過去への糸が完全にぷっつり切れいて、なのに妙にネット歴が長そうな言動があったりすると、途端に俺の前髪がピキーンとおったちます(さらにちぢれます)。レッドアラートです。ネットだと人間関係を清算しやすいって思っている全人格リセット観の持ち主に脅威を感じる。
とりあえずその前髪(妖怪アンテナの変種?)だけでも移植して貰えるとオイラもナニですが、まあアレだからなあ...(←何言いたいのかわかんねーよ!←うるせーアホウ!)
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