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銀河ヒッチハイクガイドについて思い出話

・・・を書く予定(←またコレかっ!)。

映画「銀河ヒッチハイクガイド」が9月10日からロードショー公開だとか。公式ページはこちら(←音が鳴ります!注意!)。

ええと、今絶版なのかもしれませんけど小説版「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズのファンでした(告白!)。人に勧めて受け入れられたことはありませんが。なのでちょっとワクテカ。

とはいえ、忘れてましたわ。鬱病ロボットのマーヴィンとか。まあ、彼は良く忘れられてましたけど。作品内でも。っつーか彼は鬱病というよりは自虐ロボットなんですけどね。で、どんな強敵(?)でも自分の人生観を語ることで倒してしまう、まあある意味宇宙最強のロボットだったりしますけど。懐かしいなあ(笑)。

変なネタは山盛りだったからなあ。不可能性ドライブとか。レストラン型コンピュータとかもあったような。で、そのあたりの(やや)詳しい話なんかを、以下に書いて行く予定なんですけど、ちょっと準備が...。

(以下9月5日に追記)

うーんと、レストラン型コンピュータについての記述が見つからないなあ...。紙メディアって検索できないから面倒だよホント。

そんで、不可能性ドライブについてはこんな記述がありました。


無限不可能性ドライヴは、超空間で退屈な時をすごす必要もなく、一瞬にして恒星間の広大な距離を横切ることができるというすばらしい方式である。これは偶然に発見され、ダモグランの銀河政府研究チームによって推進機関として開発された。(略)バンブルウィーニイ57サブ=メゾン頭脳の論理回路を、強力なブラウン運動発生機(たとえば、熱い紅茶)の中にとりつけられた原子ベクトル・プロッターとつなぐことによって、有限な不可能性が発生する原理は、もちろんよく知られている---そうした不可能性発生機はパーティなどで氷を割るのによく使われている。不確定性理論に従い、ホステスの下着を構成する全ての分子を同時に左に一フィート移動させると、氷は割れるのである。こうした不可能性発生機は推進機関として不適当であると、大勢の著名な物理学者が言明していた---なぜ、そう言明したのか。それは科学の堕落であるという理由もあったが、科学者たちはそうしたパーティには招待されたことがないという理由のほうが大きかった。(略)ところがある日、例によって失敗した研究員たちが帰宅したあと、掃除に残されたひとりの学生がこんなふうに考えた---もしこの機械が究極的に不可能なら、論理的に言って、そのことこそ無限不可能性をあらわしているにちがいない。だから、その機械をつくるためにしなくちゃならんことは、それがどれほどありえぬことか正確に計算し、その数値を有限不可能性発生機に送り込み、熱い紅茶を一杯いれればいいだけだ...スイッチを入れてみよう!学生はやってみた。驚いたことに、彼は長いこと待ち望まれていた無限不可能性発生機をつくりだしてしまったのである。(pp.112-113)

ながっ!ながーっ☆

というか、基本的にクドクド語って笑わせる手法なので、引用しても面白みが伝わらないなあ。「無限不可能性ドライヴ」っていうのはアーサー・デント(唯一生き残った地球人の男)たち主人公が乗っている宇宙船の駆動装置なんですよ。スイッチを入れると不可能なことが可能になってしまうという効果があるのですな。そのおかげで、ヴォゴン人に宇宙に放り出されたデントたちがそこに偶然通りかかった「黄金の心」号に助けられるという起こりえないことが起こっちゃったりしたわけですよ。

で、この装置は実は防衛兵器としても使えたりするわけです。二基のミサイルに追尾されて絶対絶命になったときにデントがスイッチを入れたお陰で助かったりもしたわけで。


ザフォドは椅子からとびあがった。「じゃあ、ミサイルはどうした」鏡の映像は変わり、驚くべき光景を映しだす。「二基のミサイルは」とフォードがためらいがちに言った。「一鉢のツクバネアサガオとひどくびっくりしているらしい鯨とに変わっちまったらしいぞ...」(p.171)

ミサイルがツクバネアサガオの鉢とマッコウクジラに変わる確率ってねえ。絶対不可能だと思うけど無限不可能性発生装置なら可能なわけですよ。無限に不可能なことが可能になってしまうわけだから(笑)。

で、この何気ないネタ(ミサイルが鯨と鉢に...)っていうのがなぜかシリーズ三巻めにおいて、こんな因縁になったりするわけですな。


「輪廻でおもしろいことは」とざらざら声が言った。「自分に輪廻が起るとは、ほとんどの人、ほとんどの魂が知らずにいるという事実だ」(略)「つまり、知るようになったのだ/ゆっくりと徐々に、な」(略)「同じことが何度も何度も何度も起るんだ!わたしがどんな生活を送っていても、かならずアーサー・デントに殺される。どんな世界、どんな肉体、どんな時代であっても、生活に慣れたところでアーサー・デントがあらわれて---ブスリとわたしを殺すのだ。(略)デント、おまえはわたしを何度も何度も殺した殺人者だ!」声が谺して、地下道に轟わたった。(略)「わたしは強制的に物質世界に引き戻された」アグラジャグがつづけて言った。「ツクバネアサガオ、としてね。付け加えれば、鉢に入ったツクバネアサガオだ。この特に楽しい生活は鉢にはいって、何にもささえられず、ぞっとするような惑星の三百マイル上空に浮かんでいるところから始まった。鉢植えのツクバネアサガオにとって、それは維持できる態勢じゃないと思うだろ。そのとおりさ。その生活はまもなく、三百マイル下で終了した。わが魂の兄弟、マッコウクジラの残骸と共にね」彼は新たな憎悪をこめてアーサーをにらんだ。「落ちながら」とかすれた声で言った。「ぴかぴかのまっ白な宇宙船に気づかざるをえなかった。そのぴかぴかの窓からのぞいているのが、おつにすましたアーサー・デントであることにも気づかざるをえなかった。これも偶然の一致かね?」(pp.151-172)

アーサー・デントが子どものころから何気なく殺した生き物、蠅とか釣った魚とか、あるいは食べた牛肉等々が実は全部同じ魂(?)が輪廻転生した姿だった...でそいつの名前がアグラジャグだと。ミサイルが変化した鉢と鯨も彼だったらしい(笑?)。

やっぱり英国風の笑いは粘着系ですわな。シリーズ2巻目のネタでは「惑星ゴルガフィンチャム」とか好きなんですけどね。デントたちは変な宇宙船に出会うわけですよ。で、なぜかその船は入浴しっぱなしの船長とかがいて、「電話消毒係」とか「広告代理店重役」とかそういう人たちの死体で満杯なわけですよ。おまけに、その宇宙船はどこかの惑星に激突するようにプログラムされているらしい。


「激突?」フォードとアーサーが叫んだ。「あー、そうだ。そうだ、そういう計画なのだ。たしか、立派な理由があったと思うが、いまは思い出せん。たしか、何かに...あー...」フォードは激怒した。「あんたたちは役立たずのかたまりだ」彼は叫んだ。「ああ、そうだ」船長がぱっと顔を輝かせた。「それが理由だった」(p.242)

ま、これだけでも十分毒なんですけど、更にこのネタにはこんなオチがつくのですよ。

しかし、迫りくる運命がどうのこうのと、この星の総人口のうちまったく役立たずの三分の一を取り除くことを可能ならしめたでたらめな話をでっちあげたのは、この異常な詩人のひとりの子孫であった。残る三分の二はしっかり故郷の星にとどまり、豊かで、幸福な日々を送っていたが、汚れた電話機が原因の悪性伝染病にかかって、とつぜん全滅した。

とか色々引用してみましたけど、何が何やらわからんですよね、もとの話を読んでないと。

そういえば私がこの作品を知ったのはもともとはゲームだったんですよ。アドベンチャーゲームになってたんですよね。すげえイヂワルでわけのわからんゲームだったようですけど(←ってやってないのかよ!)。

試しにググってみたら言及している方がいましたよっ!!こちらなんですけどね。


そういえば、『The Hitchhiker's Guide to the Galaxy』のCP/M版テキストアドベンチャーゲームというのもあったなあ……。数年前オーストラリアにいた頃は片田舎の本屋でも必ず置いてあったし、イギリス人やイギリス系オーストラリア人に聞けば間違いなく知っていた。

一番最初というかオリジナルはラジオドラマらしいですな。で、小説とかが書かれて、今回映画にもなったと。で、微妙にというか結構というか話は変えているみたい。それぞれのメディア特性にあったネタにしないと笑いがスベリますからな。

ラジオドラマはCDかなんかで出てたような。買おうかと思ったけど意外に高くてやめたような記憶もあるような無いような。

っつーか結局のところちゃんと制作者が意図した通りに笑うためには英国事情に通じていて英語が堪能で、とかじゃないと無理なんでしょうけどね。

ま、そんな感じ。

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