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有名(略)病...についての付け足し

jihanki

一昨日からの一連の記事の三回目。id:matsunagaさんにまた例の場所からダメ出しTBを戴いた(←アリガトウゴザイマス!押忍!)のでそれへの返答と若干の付けたしなどを語ってみます。

一番のダメ出しポイントはここでしょうか。


さだまさしの「恋愛症候群」の歌詞をまずはみてから話してほしい。

これは...すみません(汗)。確かに私は「『恋愛症候群』(さだまさしの歌?)」と書いてますから言い訳のしようがありませんね。ゴモットモな御指摘と思います。

誰が見ても明らかなように、私が書いている「恋愛症候群」の内容は全く「さだまさし」の歌詞とは関係ありません。「さだ」のものは普通の恋愛を「恋愛症候群」と呼んでいるだけですからね。

ですけれど、私の心づもりを言えば「さだまさしの歌?」と書いたのは「まさか、さだまさしの歌?(いくらなんでも古すぎますから)そんなわけはないですよね?」くらいのつもりでした。

オフィシャルを見ると「恋愛症候群 -その発病及び傾向と対策に関する一考察-/カーテン・コール '85.8.28」となっています。20年前の「恋愛症候群」定義じゃないだろう、と勝手に思ってました。

そして今現在「恋愛症候群」というと「恋愛"依存"症候群」のことを指すのじゃないかなあ、と思ってああいうことを書いたわけです。でもきちんと明示しなければ伝わるわけありませんね。反省します。

一応参考までに言及するのですが、前回の記事で引用したこちらには色々な「恋愛症候群」が列挙されています。


●東京恋愛症候群(MBS1994)中居正広、田村英里子など…二浪した俊介は東京の大学へ。幼なじみの邦彦と待ち合わせをするが、邦彦の代理の尚美だった。俊介は尚美のことが忘れられず、邦彦もアタックしろとけしかけるが〜。
●アダルトチルドレン恋愛・結婚症候群=中村延江『アダルトチルドレン恋愛・結婚症候群:「自分探し」の処方箋 』(KKベストセラーズ1997)から。斎藤学訳でW・クリッツバーグ『アダルトチルドレン・シンドローム』(金剛出版1998)という本もある。
●恋愛中毒症候群=恋愛しなければいけないと思いこむような症状。実は恋愛というのは非常に近代的な産物で、お見合いが封建的とは簡単にいえない。ところが、恋愛至上主義というものが生まれていて、目の前の幸せが見えないことがある。さだまさしに「恋愛症候群−その発病及び傾向と対策に関する一考察−」という曲がある。
●恋愛できない症候群=1989年の言葉。都会を中心として、恋愛したいけれど相手がいない、異性とどうつきあったらよいのかわからないという若者たちが増えている現象(亀井肇『外辞苑』平凡社)。
●恋愛未満症候群=梶原葉月『恋愛未満症候群』(朝日新聞社1993)から。

年代的に一番現代に近い「恋愛症候群」は「アダルトチルドレン恋愛・結婚症候群」の1997あたりなので、これに近い内容のものを想定したわけです。

jihanki2

また、id:matsunagaさんはこんな風にも書いています。


たとえば軽い意味での「ネット中毒」とか、「女子十二楽坊病にかかってます」とか自称するとき、普通よりも熱中している、という程度の意味で、つまり「普通とはいえない」という程度の話でしょ。是正とか勧告とかいうのはやっぱり大げさだと思う。

前回のTB記事にも「あと、病とか症候群とかいう言葉を使うだけで精神病扱いしているというのは、自分には思いつかない発想」という記述があって、「病=精神病と言うのは大げさだ」というのが主張(?)の核なんだと思います。

それはもちろんそうなのですが、2点ほど指摘したいことがあります。

1つめは病を自称することと、他者が名指しすることは全く意味が違うという点です。

「自分は病である」と主張することにはハッキリした利点があります。「仮病」が存在するのはそのためです。病の自称は相手からの批判や詮索を封じるのに利用できます。

そして他者から名指されることと自称することの間には「病」に関わらずもともと大きな違いがあります。黒人が自分を「ニグロ」だとか「ブラック」と自称する場合と、他者が彼らをそう呼ぶ場合では全く異なるはずです。

この点の区別は必要かな、と思います。くどいようですが「私はmixi中毒です」とか「依存症です」と自称する場合と、「あいつはmixi中毒だ」「依存症だ」と他者が名指す場合では同じ「mixi中毒」「mixi依存症」という語でも意味合いが大きく異なるのではないでしょうか。

更に付け加えると他者が名指す場合でもどういう他者なのか、によっても大きく意味は異なると思います。黒人が黒人をニグロと呼ぶのと、白人が黒人をそう呼ぶのでは意味が異なりますし、mixi中毒を自称している人が「あいつはmixi中毒だ」という場合と、非加入者が言う場合では意味は当然異なるでしょう。

「自分をオチに使うのが関西の笑いだ!」というid:matsunagaさんは「病」と名指すときに自分もその対象内に含めているのかもしれませんが、少なくともid:kanoseさんについては御自身を名指す対象には含めないで語るのが常態だと私には見えています。

2つめは「病=精神病」と私が書いたのは大げさではない、という点です。これは誤解されるように書いた面も(かなり)あるのでしかたがないとは思いますけど。私がこれに該当する記述をした前々回の記事では具体的にはこう書いていました。


あとここでいう「病気」はこういう種類の病気のことじゃないですよね。id:kanoseさんやid:matsunagaさんが「病気」と言っているのは文脈から判断すると明らかに「精神病」って言っているわけだね。精神疾患であると。

「こういう種類の病気」という部分はリンクになっていて「たけくまメモ」の「帯状疱疹」ネタにリンクしてました。

要するに(単純な世界観で恐縮ですが)心身二元論でいうと、身ではなく心の「病気」に分類されますよね、と言っているわけです。「心の病気」=「精神病」「精神疾患」ということです(屁理屈ですけどね)。

どうもこの前々回の記事の意図はかなり伝わり難いものらしく(←この手の非難はよく受けます)、一言もアレについて言及していないにも関わらずなぜかこちらにクリップされて


ただ、もうすこしネタバレ気味のツッコミどころが欲しいところ。

と非友好的言及もされています。アレ系の「はてなグループ」にリンクしたりTB打つ事もアレに言及したとみなされるってことですかね。ちょっと納得できない感じもありますけど。

jihanki3

そんなこんなで、なんだかまた長々となってしまいました。id:matsunagaさんすら全部を読むとも思えないなあ...(笑?)。

ええと、この三つの記事を書いてみて思ったのですけど、やはり「病」呼ばわりや「症候群」呼ばわりはメタゲームを招来する点で大きな問題があるんじゃないでしょうか。こんな感じで。

「ナントカ」症候群
「ナントカ症候群といいたい」症候群
「ナントカ症候群といいたい症候群といいたい」症候群

「病」もそうですし、最近見かけるものでは「メソッド」もそうかな、という気はします。これも自称する場合ではなくて、名指すときに起きやすいのではないでしょうか。

「メタゲーム化するのが面白いのに!」と思う人も(特に「はてな」には)多いのかもしれませんけど。

逆に考えるとid:kowagariさんの「なんで楽しく遊んでいるだけなのに敵意を向けられるのか?」という疑問の答え(の一部)も見つかりそうな気がします。

...で、気はするし、書こうかなあという気持ちもあるのですが、正直もう力尽きましたので、こんなあたりで。前回の記事も手直しできてないし。札幌は気温が上がらなくて体調もおかしいし(←カンケーネーダロ!)。

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