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そういえばダークサイドって何が問題なんだっけ?

よく考えたらわからなくなった。

スターウォーズ研究の世界というかSW学の先行研究では何か明らかになっているのだろうか(←マジで)。

と、いうのも一つ前の記事にTBをくれたkaim@愛と妄想の日々さんがこんな風に書いてたんですよ。(改行は勝手に消してます)


僕が学ぶんならジェダイよりもシスを選ぶね。だって。強くてクレバーなんだもの。アナキン改めベイダー卿の苦悩…というよりも、上司に恵まれなかった有能部下の悲哀…って感じがして痛々しかった。

うむむ...言われてみればジェダイって何が勝っているんだろう?とは思いますね。少なくとも「強さ」と「クレバーさ」ではシス側が勝っているらしいし。

で、思ったのですが(私はエピ3は見てないですけど)全作を通じてシスというかフォース(以下理力)のダークサイド(以下暗黒面)の何が問題なのか?というのは実は明確には語られていなかったような・・・。

もちろんダースベイダーは自分が気に入らないと思った自軍の将校とかを理力で絞め殺したりしてましたけど、無能者を気軽に殺すのは上司に恵まれなかったことの反動とも解釈できるし。暗黒面の副作用というより、彼個人の資質や成長過程が原因っぽい。

大体あの皇帝がどんな悪いことをしたのか?とかはわかんないですよね。皇帝についてはこちらが詳しいです。


その服装はシスの中でも最も質素な部類に含まれる。パルパティーンは、銀河皇帝の地位を得る以前から、このような地味な服装を好んで着ている。フォースの境地に至ったシスの暗黒卿にとっては飾り気など必要なく、むしろ知恵と力を身にまとうべきなのである。

支配者になったからといって贅沢したりとかそういうこともないようですよね。この記述によれば。で、格好なんかより知恵と力...つまり修行を怠っていないってことですよね。生涯学習っていうかなんていうか。なんかすごく立派な人っぽいのですけど。

それになんかアレですよ、ジェダイって新三部作をみるとやたらとたくさんいることになっているじゃないですか。彼らの生活を考えてみるとさ、なんらかの収入は得ているはずで、それはたぶん共和国の財政からの支出なわけですよ。いわば公務員みたいなものなんでしょう。

エピ2とかで結構共和国を揺るがす大事件が起きているときでもなぜかオビワン一人をコキ使ってたし、世に言う「2割の人が8割の仕事をする」タイプの組織っぽい。しかも2割の部分は1割かもっと下かもしれん。要するに費用はかかるがそれに見合っただけの役に立つ連中ではなかったと。

一方シス側は常に二人しかいないらしいじゃないですか。暗黒面の理力を完全に修めるのは一人だけで、それを共有できる部下が一人いるだけ。これってすっごい安上がりじゃないですかね。支配される側からすると。

考えてみれば銀河共和国時代は膨大な数の議員なんかもいてさ、彼らにかかる費用ってのもあったはずだし。それが皇帝独裁になって、全部彼一人が決済するのならコストメチャ安じゃないですか。しかも彼は贅沢とかには興味ないんだし。

たくさんの議員ども→皇帝
たくさんのジェダイ→ダースベイダー

・・・ってことですよね。コスト的にはすっごく良さそうなんですけど。

っていうか、よく考えてみると暗黒面の最大の問題って実は「二人だけしか枠がない」ってとこかも知れないような。あくまでジェダイの立場に立った場合の問題点なんですけどね。

要するに、理力を使うヒトたちがみんな暗黒面に惹かれてしまうと、理力使いで定職(?)につけるのは全世界で二人だけになっちゃうわけで。暗黒面を拒否してれば、理力という特技のあるヒトはみんなジェダイ騎士団に就職できてオイシイ思いができるのに!ってことですよ。

大体ジェダイのヒトたちだけですよね、暗黒面は問題だって言っているのは。彼らは自分たちの既得権益を失いたくなかったわけだ!だから暗黒面を中傷してたんだ!うきゃーっ!(←オチツケ!)

そう考えるとなんかヨーダとかも善からぬヒト(←ヒト?)に見えてきた。なんつーのか、やたらと説教とか仄めかしとか警告とか助言とかするけど役に立ったことないし。

大体本当に賢いヒトはああいうこと言わないし。


エルフは軽々しく忠告を与えることはめったにない。忠告は、賢者から賢者に与えても、危険な贈り物だから。すべてがまちがいに走ることもあってね。

指輪物語でギルドールが上のように語るわけですけど、こういうもんでしょう。軽々しく忠告を与えては弟子をアホな方向にやってしまう師匠って何よ。

ルークに教えたときだって、暗黒面は「安易な道だ」とか「パワーはすごい」とは言ってるけど、じゃあなんでそれだとダメなのか、とか言ってないような。あ、でも、憎しみとか怒りとかから力を得るからだ、とか言ってたかな。そんな気がする。

でもそーかなー。ベイダーはともかく皇帝ってそうかなー?っつーかジェダイが憎しみとか怒りを超越しているようには描かれてなかったし。

っていうか怒りや憎しみを力に昇華してるんなら、それは怒りや憎しみを乗り越えたってことじゃないの?

だって「うわー!むかつく!あったまきた!にくいーっ!」って感じると理力もアップしていくわけでしょ?っつーことは「あったまきたけど力ついてウマー!にくいけどウマー!」となったらさ、頭にくる状況=おいしい状況ってことなわけで。条件反射っつーかなんつーかみたいな作用で、「怒り」というネガティブな感情が起こったときにそれが「得した」っていうポジティブな気分と結びつくわけでさ、これって良いことなんじゃないの?

作家とか漫画家が悲惨な目にあったときに「ネタいただきっ!」と思って挫けないのと一緒のような気もするし。

あとはねえ・・・そうそう、帝国軍で本当に悪人っぽいのって実はベイダー卿だけですよね。ストームトルーパーとか一般兵士ってあんまり悪人ぽくない。ちゃんと仕事してます、ってだけに見える。威張り腐ったりもしてないし。杓子定規で融通はきかなそうで、ちょっと無能だけど。

などなどと考えてみるとやっぱり謎だなあ。暗黒面の何が悪いのか。

で、視点を完全に逆転させて、皇帝の視点からスターウォーズを語り直すなんてこともできそうだなあ。っていうか、新三部作はなんつーのかそういう見方の可能性は広げた気がする。

これと関係するようなしないような話なんだけど、以前誰かが書いていたことをちょっと思い出したり。ええとその人はまず、この新三部作が作られた結果スターウォーズ全体がダースベイダーの物語になってしまった、と指摘してました。確かにそれはその通り。

そして人気映画の主人公故にダースベイダーが商品広告などにも頻繁に使われて、悪である彼が(屈折した感じじゃなくて普通に)人気者になっていることをアメリカの世相と絡めて危惧していたんですよ。アメリカ人は悪を受容している!みたいな感じで。

うーん、たぶん旧三部作の時代(といっても幅広いけど)は「支配者=悪」っていう通念がまだ特に何の疑念も抱かれずにに信じられていたんじゃないですかね。反体制=カコイイ、みたいな。

今はでもそんなに無邪気ではいられないような。「帝国=悪」という構図もね。少なくともそれがちゃんとした帝国なら、その内部は平和なんだし。読んでないけどこれなんかも話題になりましたよね。ちょっと前に。

とか、何かと語りたくなる作品だよなー(←語るなよ!って直前のエントリで書いてたじゃんかオマエ!←うるせーバカ!)。

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Tracked on July 27, 2005 01:30 AM

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