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良い結末

と私が感じるものの多くが「酷いラスト」「悲惨すぎて泣けた」とか言われることがある。このあたりの感覚の違いに戸惑うことも多い。

あと私がおかしみを感じるような作品を他人が(私から見ると)変に大マジメにシリアスに受け止めていたりして、やっぱりそれにも戸惑ったりする。

たとえばここのところよくネタにしているジャームッシュ作品なんかもそうだ。(私から見て)ヒドイ人になると「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のラストで泣いたりするらしい。コワイわ。

そういえば「マーズ・アタック!」を見た感想が「宇宙人っていたら怖いね」というどう評価してよいのか(←もしかしたら捻った感想かもしれないしな)を口にする人もいるらしい。コワイわ。

そんで、ちょっとオタク系というか時事ネタ(←1/1ブルーティッシュドッグ風スコープドッグのことを指している)に絡んでおくと、アレですよ、「装甲騎兵ボトムズ」のラスト。私は幼少の頃に見て、ものすごく甘美かつ完璧なラストだと感激していたのですが、なんか「救いの無い」「寂しすぎる」ラストという評価が大勢を占める感じくさい。えーそうなの?って感じだ。

あのラストは微妙に前作の「太陽の牙ダグラム」と被っているんだと思うんですよね。
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ここまで書いたところで中断・・・間違って別のブログに書いてた(←ヤバス!)
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ええと、翌日ですが続きを書きます。

なんだっけ?そうそうダグラム。「太陽の牙ダグラム」っていうのは植民惑星デロイアの独立戦争という舞台設定で、主人公が支配側の人間の息子なんですけど、独立派のゲリラ側に身を投じて・・・という話でして。とにかくまともなカワイイ女性が一切出てこなくて、殺伐としてました(笑)。ヒロインとおぼしき女性も頬に変なコケがあるせいでちっともステキじゃなかったし。あとダグラムっていうのは「コンバットアーマー」という戦闘用巨大ロボットの一種です。なぜかゲリラ側が開発したものの方が性能が良い(笑)。

で、ですね、独立戦争は成功のような失敗のようなウヤムヤになってしまうんですよ、この話では。ウヤムヤっていうのは、アレですよ、地球側からデロイア独立派に寝返ったザルツェフ少佐達の協力で完全独立寸前(←地球との連絡港である北極ポート制圧直前)までいくのに、カルメルとかいう全然戦闘の役にも立っていなかった和平推進派のクソヤロウが出しゃばって無理矢理和平に合意しやがって(←ラコック弁務官という地球側のヤツの策略に嵌っていたわけですけど)、そのせいで圧倒的に地球側に有利な「偽りの独立」になってしまうと。

そんで偽りの独立、偽りの和平のために広場に「独立の象徴」として飾り物にされたダグラムを再び起動してゲリラ達は大暴れしたりするわけですな。なんかその過程でラコックが暗殺されたり、独立派の中心人物だったサマリン博士も亡くなったり云々、でゲリラ側も矛を収め・・・となったときに主人公たちはダグラムを燃やしてしまうわけです。

ダグラムだけが我々を裏切らなかった、ダグラムを偽りの独立だとか汚い連中の政治に利用させたくない・・・って感じですかね。

ハードですわな。今時のヤングはこういう話は受け付けないのではないかしらん?あ、でもなんだっけ?ゲバラの映画はちょっと受けてたみたいだけど。どーなんだろう。

そんで、幼少のころのワタクシはこれに感銘を受けてですね、ハト派が大嫌いに・・・ってのは関係ないですか、そうですか。うーんと、とにかく「スゲー!」と思っていたので、この次に始まるシリーズなんてこれと比べたらウンコ以下だろう、はーガッカリと思っていたわけですよ。

ところが予想のナナメ上だったわけで。だからものすごく印象深いというか脳裏に焼き付いてますよ「装甲騎兵ボトムズ」は。まさか「太陽の牙ダグラム」の遥か上を行くとは。っつーかあの時期はなんか変にレベル高かったですよね。「戦闘メカ ザブングル」とかもそうだし。

ただそこらあたりまでだったような。竹熊健太郎氏も「ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談」でボトムズとかまでは理解できるが萌えアニメとかいうのは・・・とおっしゃっていた希ガス。「レベル高かった」と感じている感じ方そのものも本当は相対化しないといけないのでしょうけど、うーん、でも生理的レベルでこの時期以降のものってあんまり受け付けないのも確かだったりするんですけどね、私も。

カウボーイビバップの一部、エヴァンゲリオンの最初の三話分と使徒を喰ってしまう描写とかそういう希な例を除くと、まあ、まったく受け入れられない自分というものを発見するわけですが。あ、攻殻機動隊SACは少佐の格好を除けば、特にタチコマちゃんネタが最高でしたけどね。っつーか、サリンジャーの「笑い男」って皆ちゃんと読んだのかな・・・とかいう話は逸れ過ぎですか、そうですか。戻します。

あ、で、ボトムズの最後。ワイズマンとかいう戦争を司る神的存在の後継者となることを拒否して、まーすったもんだがあって、でも偉そうだった割にはワイズマンが消滅しても勝手に戦争は起こったりして、そんで主人公キリコはパートナーのフィアナとともに冷凍カプセルの中に入って宇宙に放出されることを選択するんですよ。戦争があるかぎり自分達は利用される。だから戦争がない世界になるまで眠る、って言って。ええと、キリコもフィアナもなんつーのかよくわからんですけど、戦闘能力が異常に高いのでそういう生体兵器開発に利用されたり翻弄されたりしてきてた、という経緯があるわけですよ。

愛し合う二人だけで寄り添ってほぼ永遠に眠り続ける・・・添い寝し続けるっていうのはなんつーのか、構図的にクリムトのキスみたいな感じもして、あーしやわせなオチだなーと思ったものですが。でも確かにゴウト・バニラ・ココナという人の良い三人組とは永遠のお別れになるわけで、そういう視点からみたら死別みたいなもんではありますな。あと今見てみると確かに絵的にはさびしい気もする。真っ暗い空間に所在無さげに漂って行くわけだから。

あ、余談ですが武器商人なのに人の良いオッサンであるゴウトなんですけど、声優は富田耕生さんて方なんですよ。なのに私はなぜか「積み木くずし」の著者である保積隆信さんだとずーっと思い込んでいました。ま、キリコの声の人が郷田"ほづみ"さんなのでそれからの連想なのだろうか。っつーか郷田ほづみさんはボトムズと同時期くらいに怪物ランドというコント(?)グループとしても活躍していたので、まあ、色々大混乱でしたよ(←?)。

よくわからんのですがこのキャッシュをみると声優業はやってはいるみたいですね。


173 名前:ダイアナぽん。 2003/01/10 12:58
声優じゃないけど、 「ルパンvs複製人間(マモー)」の西村晃(故人)は最高!あと、「幻魔大戦」の江守徹と保積隆信もいいっすね。でも「王立宇宙軍」のレオ様(森本)が一番!!

あれ?「東京ゴッドファーザーズ」の前にも結構やってたんですね、江守徹さんは声優業も。うーんと、なんか「積み木くずし」に関しても本人出演のドキュメンタリ風味ドラマでなんか、このオレ様が印税への課税のこととかよく知らなくて所得税が払えなくて、かえって本が売れたせいで生活も苦しくなって、家庭も更に荒れてしまって、「アニメ声優みたいな仕事」までやらなけりゃいけなくなって云々、と語っていたときにアフレコ画面にボトムズが映っていたので、なんか思い込んでしまったんでしょうな。

変名使ってない限りはメインに近いキャストでは声は当ててないですね。ふーむ。あ、あと「積み木くずし」ってアマゾンで扱ってないんですなあ。昭和は遠くなりにけり。

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