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人権擁護法案にブログで反対することは無意味なのだろうか?

どうなんだろう。今大活躍中の小倉秀夫弁護士さんはこの記事で以下のように書いてます。


ただ、人権擁護法案の成立を阻止したい、あるいは、濫用されないようにしたいというのであれば、2ちゃんねるやブログでぐだぐた騒いでいても何の意味もありません。コメントスクラム参加者お得意のだだっ子型消耗戦術は通じません。

あーそうなのかーブログで騒いでも無理なのかーあーかみさまーなんてぼくたちはむりょくなんだー・・・とガックリきました。

その一方、マスコミ人である「札幌から ニュースの現場で考えること」の高田さんはこの記事で力強くこう書いてます。


この問題はこれから何度でも書く。3月中旬からは審議が本格化する。廃案しかない。それに向けて、反対の声を広めるしかない。「右翼」も「左翼」も「中道」も、職業も年齢も性別も、「宗教」も「無宗教」も、そんなものはこの際、まったく関係ない。このブログを訪れてくれた方々もぜひ、この、最悪の法案を葬るために声を上げてください。

高田さんは「ブログで騒ぐこと」そのものについては特に直接言及してはいませんけどね。でも「声を上げてください」って書いているのは「反対の声を広める」ことをしてくれ、ってことでしょうからそこには「ブログでぐだぐだ騒ぐ」ことも入りそうです。

私的には高田さんの意見に従いたい気持ちなんですけど。

ところで小倉弁護士はHotwiredで記事を書いているのですが、今特集で「ブログ2.0」ってのをやっています。と、いうことはですよ、なんというか相当の覚悟というか確信を持って


ブログでぐだぐた騒いでいても何の意味もありません

と書いたのだと思うんですよね。これは軽々しく扱うべき主張ではないでしょう。相当の確信というか絶対自分が正しいという自信が無いとなかなかこんなことは出来ないわけで。

・・・と思ったのですが、次の記事では


もちろん、ウェブでの議論の役割は否定しません。ただ、あと数日で審議入りすると言われている法案に反対するのであれば、もはや、現実社会での効果的な運動を視野に入れた議論をすべき時期です。

とも書いてますね。「2ちゃんねるやブログ」と書いていたのを「ウェブ」とコトバを変えてきてなんとなく全否定したわけじゃないもん!みたいな風にしてますね。あーきっと有能な弁護士なんだろうなーと漠然と思います。

で、小倉弁護士は「何の意味もありません」とおっしゃってるわけですが、こんな報道も出て来てます。


法案は、人権問題等調査会会長の古賀誠元幹事長が座長を務める与党の「人権問題等に関する懇話会」の主導で再提出が決まっただけに、この日の会議で了承されるとの見方が強かった。だが城内実、古川禎久両衆院議員がそれぞれ法案の疑問点を列記したペーパーを配り、流れが変わった。

ええと、「流れが変わった」とあるわけですが、どういう感じで変わったのかというと

2人は「人権擁護委員の選考過程が不透明で、国籍条項も撤廃されるのは問題だ」などと指摘した。これを受け、複数の議員が部落解放同盟や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の名を挙げて「特定の団体の影響力が強まり、法の理想通りに運用できない恐れがある」などと懸念を表明した。自民党や官邸には、電子メールや投書で同様の反対意見が大量に寄せられているという。

だそうです。毎日新聞の記者が書いてる記事ですから事実構成や解釈に主観は入っているのでしょうけどね。でもこれを読む限りにおいては「自民党や官邸には、電子メールや投書で同様の反対意見が大量に寄せられている」とあるので二人の議員の主張とネット上での主張は一致しているようです。

「ブログ等々で呼びかけ→電子メール送信」というのの結果ではないか?と思うのですがどうでしょうかね。「だだっ子型消耗戦術」が通じたようにも見えるのですけど。

あーでもきっと「電子メールを出すことは『現実社会での効果的な運動』であって・・・」とか反論されそうだな。あと「電子メールは無視されて実名の投書だけが影響したという可能性だって否定できない」とかさ。「視野に入れた議論」とか、なんか後でどーにでもいえそうな書き方だなあ。なんつーのかねーきっとゆーのーなべんごしせんせーなんだろうなー。その割にはファイルロ(ry

えーと、毎日新聞の記事でも結局は


党としてはあくまで法案を修正せず、今国会に再提出する方針を崩していない。

ってことですから「何の意味もありません」という小倉弁護士の言う通りなのかもしれませんけどね。でもなんでそんなに強い言葉で「ブログでぐだぐだ騒ぐ」ことを否定するのだろう?とは不思議に思います。

そもそも「だだっ子型消耗戦術」がリアル政治の舞台に対しても有効かどうかはまだ結論が出てない問題だと思うんですよ。それなのにネットに詳しい小倉弁護士が「何の意味もありません」と軽率に断定するのは不自然だし裏がありそう(←陰謀説大好き!)。

うーんと、お手軽なネット上での「だだっ子型消耗戦術」が無意味である、のならこれにしか参加できない人は結局活動しても無意味ということになります(「現実社会は、ネットワーカーの都合などお構いなしで進んでいきます」)。国会議員にアポとって資料をまとめて・・・ってことが出来ないヒトたちなんて何の役にも立たないんだよバーカ!ってことなら結局多くの人は声も上げずに黙ってしまう他ないでしょう。Get a life!

でも、毎日新聞の記事を読む限りでは一定の効果はあったようです。だとすると執拗に「無意味だ」と主張するのは逆にそれが有効だと知っていて、それ故にそれをやらせたくなかったからなのか?と思えるわけですよ。つまり法案に反対するネットワーカーを黙らせたかったのか?と。


禁止すべきことについてコンセンサスが得られているものについて、これを禁止するのはけしからんと言ってみても、通常相手にされません。

とか

あとは、マスコミ規制に関する部分等で自民党と民主党の協議が整わず廃案に終わるのをかすかに期待するしかなさそうですね。

とか「抵抗は無意味だ!」って繰り返し語っている

(突然ですが中谷美紀のモノマネで)あ、あのー、犯人わかっちゃったんですけどー(←犯人て!)。小倉さんはこの法案にはもともと大賛成だったんですよー。有効な反対運動するにはネットじゃダメだ!とか言ってたのは、実は反対派に「やっても無駄なんだガックリ」と思わせて法案成立を援護する工作活動だったんですよー(←エエーッ!な、なん:AA略)。

ええと、冗談はさておき(←!)高田さんのところにこんなコメントも残してますしね。法案に賛成なのは間違いないでしょう。


人権擁護法案の内の差別的言動禁止条項に反対する方は、我が国では、被差別属性を有している人は、「表現の自由」を守るため、差別的言動によって人間としての尊厳を傷つけられても甘受しなければならないということがいいたいのでしょうか。それとも、彼らのために、法律に頼らなくとも良い、何か良い手段があるのでしょうか。

「差別的言動によって人間としての尊厳を傷つけられ」る、というのが具体的にどういうものであるのかの定義や判定法が明示されていないのが問題なんじゃないんですかね。「尊厳を傷つけられた」というふうになぜか「尊厳」は身体の比喩を用いて「傷つけられた」と語るしかない曖昧なものなわけですし。

「尊厳」そのものに実体が無い上に、それが「傷つけられた」って言われてもね。レトリックでしかないわけですよ。

あと「彼らのために、法律に頼らなくとも良い、何か良い手段があるのでしょうか」と問うておられますが、それこそ我々ではなく「彼ら」が提案すべきことでは?と思います。

あるいは「彼ら」の利権を代弁する小倉先生のような賢明な方とかが良案を示されたら良いのではないかと。この法案は「彼ら」の働きかけによるものなんでしょうけど、少なくはない人々にとって到底受け入れ難いものなんだし。受け入れ可能な提案をして欲しい。

ぶっちゃけ私の立場でいえば自分の権利が少しでも損なわれる可能性のある法案が成立するのは嫌だし、どうしても自分の自由に制限がつくのであればその制限を受け入れる方が良いと思えるような交換条件や説得材料を示して欲しいと思いますよ。

「カワイソーデショー」だけでは納得できませんね。

(おことわり:大変申し訳ないことにTB送信でミスを犯しました。小倉弁護士の記事の一つにTBを送るため該当Trackback Ping-URLをコピー&ペーストしたのですが、間違ってコメント欄に書き込まれた全発言を選択してしまったようです。そのため文中に書き込まれていた7件ほどのURLにもTBを送信してしまいました。御迷惑をおかけした皆さんには深くお詫びいたします)

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