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団藤さんのスゴサについて

団藤さんとはまあ団藤保晴氏のことである。有名人だから説明の必要もないのかもしれんが。TBでこのネタを教えてくださった人もいるのでツラツラと眺めに行ってみたのだが・・・スゴイね。

なんか面倒くさそうなのでスルーしていたウヨサヨ話を今更取り上げて、しかもなんというか新聞記者独特の事実誤認というかズレ方を伝統芸能のように披露なさっておられる。

こういう人は構うと喜ぶから放っておいたほうが良いのでしょうけどね。わりとみんな釣られているみたいだから私も釣られてみようかな(←付和雷同)。

とりあえず問題の記事はこれです。


ブログの世界を中心に時事問題への議論を収集して3ヶ月余り、ネットに右翼的言辞が氾濫しているのに、個別政策的な課題では右からの発言がほとんど無いことに驚いている。NHK・朝日問題に関連して、在米研究者の卵による「むなぐるま」は「日本ではリベラルブロガーのハブはないのだろうか」と問いかけて話題になった。私の立場からは保守系のハブサイトこそ教えて欲しい。

なんつーか、アレだ

在米研究者の卵による「むなぐるま」は

こういう言い回しが典型的かなあ。間違いともいえないけど微妙に何かを取り違えている感じというか。ところで「個別政策的な課題では右からの発言がほとんど無い」っていうのは具体的にどういうことを指して言っているのかなあ。でも質問しても答えてくれないんですよね。ふーむ。

あとそもそも「右翼的言辞が氾濫」しているっていうのはどういうことを指しているんだろう。団藤さんの脳内世界がよくわからんのでアレですけど。


ネット上で主に対中国、対韓国・北朝鮮、対マスメディア関連で右翼的言辞を並べているブロガーの立場には共通点がある。(略)外に向かっては一致していても、内部利害はばらばらだ。

はーん・・・ネット上で東アジア&マスメディアに対して批判的なことを書くブロガー=ネット右翼で、そんで彼らはそれ以外のネタについては様々でバラバラな見解を示す特徴がある・・・と言いたいナリか?そんなのアタリマエだろ小学生でも2秒でわかる

「日本海は東海でも韓国海でもねーよ」とか「『従軍慰安婦』は朝日新聞が捏造した」とか「中国には新幹線を売るな」とか「SONYはサムソンと提携するな」とか「北朝鮮に経済制裁しろ」とかいう感じのことを主張する人々が、実生活では色んな立場の人々なので、ペドロリ規制やドラえもん声優総入れ替えの是非といった点などでは利害は一致せず意見が割れるってことかな、もうちょっと具体的に言うと(←具体的か?)。

まあ、なんつーのかどーいったらいーのか。右翼的言辞の部分だってよく見ると(←よく見なくたってそうだが)色々な立場の人々なので利害は一致しないから意見は割れていると思うんだけど。

もうアチコチで嫌になるくらい見聞きしているからここで今更書くのもアレですが、単純な事実誤認の部分については「間違いだね」ってところが一致している(傾向にある)けど、意見そのものは様々&バラバラでしょうに。

別の言い方をすると「事実誤認にもとづく言辞」=「サヨク的に正しい言辞」ってのを排除している点では共通枠内とも言えるけどそれ以外では様々、って感じかな。だから「サヨク的に正しい」人々からは共通の傾向を持った「思想集団(ぷ)」に見えるわけで。

たとえばですね、実は私、この間怖いものみたさで小森陽一先生の「天皇の玉音放送」読んだんですよ。付録の玉音放送CDも欲しかったし(笑)。アマゾンの書評が大変なことになっていたのでドキドキでしたが。

そんで確かに書評の指摘にあるようにアタマおかしいんじゃないの?ちょっと変だよな、と思える「サヨク的に正しい言辞」がちりばめられてるわけですよ。


一九四六年七月半ばの段階で、ケーディスが憲法担当大臣であった金森徳次郎国務大臣に対し、人民主権を明確にすることを要求し、憲法前文における「ここに主権が国民に存することを宣言し」という文言が確立した。しかし、この人民の「国民」へのすりかえは、ナショナリスティックな排他性を持ち、その後、在日朝鮮人をはじめとする、多くの在日外国人を差別し排除する機能をはたすことになった。(p.227 )

「国民」じゃなくて「人民」?「すりかえ」?英語でnationとpeopleを使い分けたってことなのかな?でもそれってそんな厳密な区別だったんだろうか、この時点で。あと「人民」共和国とかいう国はいくつもあるけどさ、別に住みついた人間を全部同列には扱ってないよね?「国民」を「人民」って言ってるだけだよね?

しかし、この韓半島の分断にも、昭和天皇ヒロヒトは重大な責任を負っている。ヒロヒトが、ソ連の参戦前に、すなわちヒロシマ・ナガサキへの原爆投下より以前にポツダム宣言を受諾していたなら、北からはソ連、南からはアメリカによる日本軍の武装解除という、三八度線による分断はおこらかなったのである(和田春樹「米ソ占領と朝鮮分断」、『青丘』一七号、一九九三)。韓半島の分断占領から分断国家に至る過程それ自体が、大日本帝国と明治・大正・昭和三天皇の戦争責任であり、戦後責任であることを私たちは明確に記憶しておかねばならない。(p.242 )

なるほどねぇ〜確かに小森先生のおっしゃる通りですぅ〜日本国民として反省して謝罪と賠償・・・するかボケ!と私が批判的(?)に書くとこれは「右翼的言辞」になってしまうんでしょうね。

でもさ、どう見ても悪いのはソ連だよね?なんで日本のせいなの?終戦後に進撃してきて8月28日に択捉島、9月1日に国後・色丹島を占拠して今でも返さねえソ連がさ、ポツダム宣言を日本がすばやく受諾して日本軍を武装解除したら朝鮮半島に何もしなかったとでも?寝言は寝てから言えよ あ、そうかソ連が全部を占領しただろうから分断はされなかった、ってロジックか。はふう。

小森先生の著作からの二つの引用は「ネット右翼」に批判されるマスコミ(毎日朝日朝鮮日報)によく見られるもので、彼らが代弁する人々の主張でもあります。だけど(私から見れば)明らかにおかしい。サヨクの人にはおかしくなく見えるのでしょうけど。

で、この著作なんだけど、私はアマゾンで書評を寄せている多くのヒトたちとちょっと違ってやはり見るべきところはあると思っています。発狂してても能力のすべてを失うわけではないわけで具体的な言説分析の部分は往年の鋭さが残っていると思うし、そこについては(技術的な部分で)非常に勉強になります。ですが対東アジア以外の、たとえば以下のような部分でもやはり変なことを書いているわけですね。


思えば、一九九〇年代に、アメリカが「IT革命」によって、世界市場において一人勝ちできたのは、軍事技術のおかげなのだ。冷戦時代に巨額の軍事予算を大学をはじめとする研究機関に投入し、極秘に開発し続けてきた、ソ連圏に対する軍事情報収集技術をはじめとする先端情報技術を、ソ連崩壊後一気にアメリカの民間市場に開放し、それによって、世界市場における圧倒的な競争力を獲得したのである。(p.279)

・・・悲しい。もしこの引用部分を読んで「小森先生・・・哀れ」と思う私の方が事実誤認しているのであれば喜んで間違いの指摘を受け入れたいとすら思います。「極秘に開発し続けてきた、ソ連圏に対する軍事情報収集技術」で「IT革命」ですか。その「技術」って何?まさかhtml?

あー、やっぱり団藤さんの言説とかサヨクの言説に直接絡むと碌な事が無いよな。遠くからヲチする程度にすべきなんだよなあ。そうじゃなければR30さんのように遊ぶとか。


ブログの世界を中心に時事問題への議論を収集して4ヶ月余り、ブログに左巻き的言論人の参入が相次いでいるのに、2チャンネラに囲まれての炎上ばかりで由緒ある左翼発言がほとんど無いことに驚いている。NHK・朝日問題に関連して、在米研究者の卵による「むなぐるま」は「日本ではリベラルブロガーのハブはないのだろうか」と問いかけて話題になった。私の立場からは炎上しない朝日系の記者サイトこそ教えて欲しい。

最初に引用した本家の文章と比較して欲しい。「在米研究者の卵による『むなぐるま』」の部分はそのまま残してますね。「らしさ」が出てるものなあ、やはり。本家にも「注」があるわけですがこちらの場合

注:マジでどうでもいい。つかメディア人だったらガ島通信について一言ぐらいコメントしたらどうか。当事者意識のないやつめ。

と書いていて、これは本音ですね(笑)。「ガ島通信」さんについては大変失礼なことに私は「さよなら新聞」を「もしかして釣りでは・・・」と半分疑ってました。ここで書いてもあまり意味ないですけどお詫びしておきたい気持ちで一杯です。でもなんだかこの記事 を読む限り、明るい展望が開けているっぽいので良かった。

っつーかホント、団藤さんとかやっぱどーでもいーな。空しいので今後二度と言及しないことにしよう。(・・・と心に誓うヨシムネであった:AA略)

・・・あ、そうか。だから「ブログ時評」は無敵なんだね。相手の気力というか戦意を奪うもんな。やっぱスゲー。

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