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マリクレールという雑誌をおぼえていますか

最近ココロのササクレ立つことが多いです。たとえば今回の記事をさっきすべて書き上げたところで全部消えてしまったこととかね・・・(マジコロス)。というかまあそういう自分のアホさはさておき「朝日新聞虚偽報道問題(ぷ)」がらみで普段見かけないような人々のブログを見てしまったのが原因だったりします。論理的整合性が微塵も無く憶測だけで断定的に語る文字通りキチガイ集団だと思うのですが、アレですよ、たまに一人二人見かけてマッタリと観察して楽しむというのは良いのですが、佃煮にするほど見かけるとさすがに気分が悪くなりますわ。美しく賢く合理的なものだけ見て生きて行きたいものです。

で、実は昔まさにそういう感じの雑誌があったのです。マリクレール(中央公論社)がソレです。ちなみに今も同じ名前の雑誌がありますが、中身のレベルは全く違います。そんで当時のマリクレールの内容はこんな感じ

で、書評だけでも抜き出してみますか。


1990年7月
「サリヴァン 精神医学は人間関係論である」吉本隆明 
「吉岡実 うまやはし日記」朝吹亮二 
「ペレス ルイス・ブニュエル−公開禁止令」藤崎康
「クラーク ミハイール・バフチーンの世界」今福龍太
「吉本隆明 ハイ・イメージ論1・2」鷲田清一 
「武田花写真集 眠そうな街」埴谷雄高 
「アトウッド 侍女の物語」風間賢二 
「池内紀 恋文物語」田辺秀樹 
「マスターズ スパイだった小説家たち」畑中佳樹 
「開高健 花終わる闇」高橋英夫 
「テイラー メンフィスへ帰る」柴田元幸 
「ブルデュー 写真論」宇波彰 
「荒俣宏 黄金伝説」池内紀 
「S・キング ミザリー」北上次郎
1990年8月
「盛田隆二 ストリート・チルドレン」吉本隆明 
「中沢新一 バルセロナ、秘数3」今福龍太 
「蓮實重彦 饗宴1・2」島弘之 
「新潮世界文学辞典」武藤康史 
「津郷雅夫写真集 New York」布施英利 
村上春樹訳「カーヴァー全集1 大聖堂」「スパーク編 レイモンド・カーヴァーの子供たち」風間賢二 
「エスクァイア別冊ジャズ・グレイツ」中条省平 
「埴谷雄高 謎とき大審問官」高橋英夫 
「ベケット 伴侶」小林康夫 
「マイルス・デイビス自叙伝」青木和富 
「クンデラ 小説の精神」西永良成 
「レヴィナス 他者のユマニスム」西谷修 
「ラーナー ミュージカル物語」岩浪洋三 
飯島耕一「吉岡実追悼」
1990年9月
「藤田博史 精神病の構造」吉本隆明 
「澁澤龍彦文学館 ユートピアの箱・奇譚の箱」三宅晶子 
「中古智、蓮實重彦 成瀬巳喜男の設計 美術監督は回想する」金井美恵子 
「アルメンドロス キャメラを持った男」鈴木布美子
「大岡信他編 美しい日本の詩・CDブックス」三善里沙子 
「ミルハウザー イン・ザ・ペニー・アーケード」風間賢二 
「デリダ 精神について」小林康夫
「東野芳明 マルセル・デュシャン『遺作論』以後」千葉文夫 
「辻佐保子 天使の舞いおりるところ」永澤峻
「シャステル グロテスクの系譜 装飾空間論」鷲田清一 
「ルイ・フェリエ ピカソからゲルニカへ」布施英利
「エィミ・タン ジョイ・ラック・クラブ」斎藤英治
「伊藤俊治 愛の衣装」多木浩二
1990年12月
「飯島洋一 光のドラマトゥルギー」吉本隆明 
「カーヴァー 愛について語る時に我々の語ること」越川芳明
「ダーク・ボガード レターズ ミセスXとの友情」藤崎康 
「金井恵美子 道化師の恋」鈴木啓二
「グラフィカ三島由紀夫」渡部直己 
「マーカス もう一つのヴィクトリア時代」風間賢二
「ホーフシュテッター ユーゲントシュテール絵画史」布施英利 
「ラングラード D・G・ロセッティ」河村錠一郎
「小林健二画集 アイオン」中沢新一 
「ロバーツ 印象派の人々」阿部信雄 
「小川洋子 冷めない紅茶」中条省平 
「フーコー 作者とは何か?」小林康夫 
「村上春樹 雨天炎天 ギリシャ編、トルコ編」安西水丸 
「バシュラール 火の詩学」中沢新一 
「山下洋輔 ドバラダ入門」悠雅彦 
「巌谷國士 ヨーロッパの不思議な町」武藤康史
「エドワーズ キャサリン・ヘップバーン」吉村和明
「フォード ロック・スプリングス」柴田元幸
1991年1月
「ガタリ 機械状無意識」吉本隆明 
「伊藤俊治 アメリカンイメージ」飯島洋一 
「吉本隆明 柳田国男論集成」今福龍太 
「すが秀実 小説的強度」小林康夫 
「カポーティ クリスマスの思い出」中条省平 
「エリクソン 黒い時計の旅」風間賢二 
「カサーレス モレルの発明」朝吹亮二
「赤坂憲夫他 天皇制の基層」鷲田清一
「多木浩二 写真の誘惑」宇波彰
「オブライエン 本当の戦争の話をしよう」柴田元幸
「風間賢二編 ヴィクトリア朝妖精物語」天澤退二郎
「アナレス パースの城」斎藤文子
「ガルシア・マルケス 青い犬の目」鼓直

ま、キリが無いのでこの辺で。でもなあ、15年前はただの婦人雑誌ですらこの内容ですよ!バブルスゲエ!と思います。カネが余っていると文化水準も上がるわけですね。逆にいうと貧すれば鈍するというヤツで。

ブルデューとかフーコーとかデリダとかガタリとか(まあレヴィナスはどーでもいーとして)バシュラールとかね。そんなもんを普通に読んでいたわけですよ、当時のイケテル女子たちは。ま、「知」が一種のファッションアイテムとして受容されていただけらしいという話も聞くのでちゃんと理解していたわけでもないのかもしれないけど、それでも一応目は通しているというか名前と書いたものの概要くらいは押さえていたわけですよ。

なんでしょうね、この十五年で日本人の知的教養水準がどんだけ下がったのか考えると目眩がしてきますよ。当時こんな雑誌を読んでたオネイサンたちと同年代の現代女性はアレですよ「負け犬30代がどーの」とか「4様〜」ですよ。バカかと。バカなんだろうけどさ。恥を知れ恥を!無知無能無学無教養どもがああ!(←あああ、好感度台無し発言←最初からねーだろ、そんなもん!気にすんなって)

で、一瞬今の年齢のまま15年前に戻りてえっ!・・・と思ったのですが、考えてみるとMacが低性能でバカ高いとか(←ギリギリでスカリー時代に突入だっけ?)ネットが使い物にならんとか(←ニフティ時代だもんなあ)なんといっても直後にバブル大崩壊→売国政権誕生→震災&オウムのコンボetc...という大暗黒時代に突入だもんな。やっぱり不確定な未来がある分今の方がイイや・・・(←ノーフューチャーな気もするけどね)。

で、上に書いた話と直接は関係しないようなするようなNewsでございます。ウソのようなホントの話。クタラギ発言


使用する液晶画面はこれ以上小さくしたくないし、PSP本体もこれ以上大きくしたくなかった。ボタンの位置も狙ったもの。それが仕様。これは僕が作ったもので、そういう仕様にしている。明確な意思を持っているのであって、間違ったわけではない。世界で一番美しいものを作ったと思う。著名建築家が書いた図面に対して門の位置がおかしいと難癖をつける人はいない。それと同じこと。

あああ、SONYは昔はカッコよかったんだよなあ。賢そうで夢があってさ。イメージ戦略にマンマとやられていただけだったのかもしれないけど。でもナニ?この人。著名建築家のタトエとこの人と何の関係があるわけ?関係ないタトエだしてどーすんだか。それに著名建築家に対してだって門がおかしい位置にあったら指摘ぐらいするだろうに。その位置だと門が閉じないんですけど・・・とかさ。

15年経って日本中バカばっかりになってしまったのかしらん。ちなみにこういう人についてはハッカーズ大辞典に項目がありますので引用しときますね。


fool(バカ)
n. ハッカーが使う場合は、明らかに間違った前提や簡単に否定されるような前提から論理を組み立て、それが間違っている証拠がつきつけられても納得しない習性のある人。これ以外の意味(もともと正しく論理を組み立てる能力のない人やおっちょこちょいの意味など)ではあまり使われない。事実、ハッカーの体験によれば、多くのバカ(fool )は自分の間違いをあまりに都合よく理論づける能力がある。

もうバカなんて見たくないよう(泣)。家中のAV機器が揃いも揃ってSONY製という状態でなければ笑ってみてられるのだが・・・(PSPなんて絶対買わないけどね)。

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