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スタンレーの魔女

スタンレー山脈ってインドネシアかと思っていたらニューギニアだったんだね。っつーか新年あけましてからここ一週間強はもうなんつーのかスタンレー越えみたいでしたわ。まだ査読の結果がどーなんのかわからんので油断は全くできまへんけどな。

そんでスタンレー山脈はアレですよ。松本零士マンガでは「スタンレーの魔女」として色々に出てきますな。たとえば戦場まんがシリーズにそのまんまのタイトルのがあります。ちなみに私は全くマニアではないのでこのシリーズは「悪魔伝の七騎士」しかもっておらず、今ちょっと確認できないのですが「スタンレーの魔女」はぶっ壊れかけの一式陸攻でスタンレー山脈を越えて基地に帰ろうとするのだけど、推力が足りなくて高度がとれず墜落しそうになったときに・・・っつー話だったと思います。

ま、ネタバレしても問題ないと思うので書きますけど搭乗員が飛び降りるんですよね、コレ。少しでも機体を軽くしないと高度とれないんで。仲間を救うために機体を軽くしようとして。記憶があやふやなんでアレですけどパイロット以外みんな飛び降りるんじゃなかったっけ?そんでパイロットはそれに気づいてなくて・・・ってな感じで。全然違ったかもしれないけど、なんか飛び降りて丸まって小さくなって地上へ落ちていく姿を機内からの視点で見る絵の記憶がぼんやりあるなあ(←確認しましたが、そんなシーンはありませんでした。他のマンガとゴッチャになった模様)。あと落ちて行く搭乗員の視点から遠ざかって行く一式陸攻を見ている絵も。

ヒトによってこう「頼むからその手の話型語られると条件反射で涙でるので人前ではやめて」というのがあると思うのですが私はこの手がダメなんですよ。自分と真逆だからかなあ、とは思う。

全員が助かる方法は存在せず、仮にあったとしてもそれを探している時間もなく、それでも誰かが生き延びるためには誰かが犠牲にならなければならない・・・という状況だったら私は迷わず「まあ、オレ様が助かるべきであるということは天地宇宙万物を貫く真理のうちの一つなわけで体重と関係なくオレ以外が氏ね!」と泣きわめくと思うわけですが・・・そんで深読みするヒトには「そうか、生き残る我々が良心の呵責にとらわれぬように配慮しつつ自分を放り出せという覚悟をしめしているのだこのヒトは!」と勘違いされたりするわけですが・・・ま、どーでもいーのですが・・・。

静かに合理的判断(体重と機体操縦への貢献度を判断基準として飛び降りる順を考える)によって死を迎え受け入れる人々、っていうのがこうクルんですよね。

で、石原ユージローに秒給1500万円(←ゲイツでもこんなに稼がんよな!)支払って作成した映画「わが青春のアルカディア」でも「宇宙スタンレーの魔女」(←!)でトカーガ人(←乾杯のときにゴーラムと叫ぶクビのない宇宙人)がアルカディア号を救うためにこのネタやってましたな。

宇宙スタンレーの魔女(←二連恒星の間をプロミネンスが川のように繋いでいる)はマンガの「クイーンエメラルダス」にも出て来てました。こっちは一人の男(ゼーダ)が真の男であることを証明するために越えて行こうとするタイプの話になってます。そんでボロ宇宙船でそれでも確かに越えきった・・・でも熱で焼けこげて死んでしまった・・・そんな男を抱きかかえてエメラルダスは


わたしは そのときはじめて 生涯の夢に命をかける男の気持ちが すこしはわかったような気がした 夢をはたして死んだ 男の心が(略)わたしは 生命の再生など しんじないが もし 生まれかわりということが あるのなら もういちど男に生まれて 夢をはたせ・・・・と ゼーダのために いのった・・・・

とかいうわけですよ。コッチ系にも弱いんだよなあ(笑)。やっぱりヘタレだからこんなに頑張らんしな、私自身は。ほんで先述した「わが青春のアルカディア」で石原ユージローが担当した数分のパートはリアルスタンレー山脈をハーロックの先祖が深紅の複葉機「アルカディア」で越えて行こうとする話なんですよ。だからあの映画は二系統の「スタンレー越え」話が交叉する話になっとるわけで。

飛び降り系は仲間を救うためにそうする話なわけですが、こっち系は己のプライドのために命をかける話なわけです。ただハーロックは過去の自分と未来の自分に対して責任を果たすために決死のチャレンジをするわけで、まあこれも見方をかえれば自分のためだけのものともいえないわけで。

劇中三回に分割されてそのシーンが入るんですけど、冒険家としてスタンレー越えに挑む→マジヤバイ!墜落する!残念だけど引き返すしかない→背中越しにスタンレーの魔女に笑われた気がする!愛機アルカディアと自分の誇りにかけて敗北は受け入れん!燃料を捨てて特攻じゃゴルア!・・・という感じでした。

そんで燃料を捨てて軽くした機体でスタンレー越えに成功したところでまあ終わるわけですけど、どう解釈すべきかなと思うわけで。

っつーか、スタンレー山脈って二連山脈なんですよね。この「二連」ってところがキモなわけで。松本マンガでは「スタンレー」としか言わないけど「オーウェン・スタンレー山脈」っていうんですよね。

そんでサピアの「言語」(ちなみにペーパーバック版のLouise Filiによるカバーデザインが笑える)を読んでいたときにこの山脈の話が出て来て、なんでもあんまり高い山脈なんで有史以来誰も越えたヒトがいなかったので一つの山脈だと思われていたんだけど、近代になって探検家が越えてみたら実は二つの山脈が並行していたとわかった・・・とかいういわく付きの山脈だということらしいですわ。そんでその山脈同士の間にある平地というか台地に未開部族がいて、なんつーかその人たちの言語がどーのこーの、っつーことだったなあと思って今該当箇所を引用しようと思ったんすけど見つかんねー。キーッ!!!

そんで二連山脈なんでハーロック氏がせっかく一個めを越えて「勝った!」と思っても燃料捨ててるんで二個めは無理なわけで、あれは結局ダメでした・・・って話だったのかなあ。

あ、関係ないけどこの記事関連でググってたら戦場まんガ(ryを発見。ワロタ。

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