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マツケンサンバってどうよ?

ええと、ちょっと間があいてしまいましたが矢野徹さんしぼんの話。

矢野さんといえば色々な業績があるのですが私はどうしても「進め!日系二世部隊442連隊戦闘団」のことを思い出してしまいます。なんの偶然かしりませんけど数日前「ベストキット4」(←原題はNext the Karate Kidだと思うけどtheの位置が違うかも。っつーか冠詞は廃止しろよな!)をレンタルで見ましたよ。知らない人はいないはず(←!)ですが日系二世部隊の生き残りであるミヤギさんがカラテを教えるシリーズです。ちなみに1は名作、2は超トンデモ作、3は後始末作で4はウーン作でした(←わけわからん!)。

そういえば1〜3はテレビで見てたのでミヤギさんの英語があんなスゴイものだとは知りませんでした。一人称代名詞くらい使えるだろうが!ずーっとアメリカ人やってるんならよう!差別だ!謝罪&賠償を・・・と思いましたが仮面ライダーアマゾンで「アマゾン、オマエ、トモダチ」とか日本でもやってたからなあ。あと名探偵ポワロも「ポワロは」って言ってた気がするし。どうも外国人が英語を習得するときに幼児が母語を習得するときと同じようになる、あるいは英語の習得が不完全であるっていうのを幼児語のまま止まるというふうに考えてしまうのかな、とか思った。

っていうかミヤギさんはアメリカ生まれでアメリカ育ちという設定じゃなかったっけ?・・・まあ、いいか(←良くない!)。

っつーか日系二世部隊。自分たちがアメリカ人であることを証明しようとして家族が収容所に入れられているのにアメリカのために戦う・・・しかもアリバイっぽく戦地に行くだけとかじゃなくて猛烈に勇敢に戦ってそのことで自分たちを受け入れさせる・・・全然アメリカ人っぽくないじゃん!!と思うのだがまあ、結果オーライなんでしょうな。

うーん、文化相対主義とかいってさ、「文化に貴賎なし!」みたいなことを良識ぶって言う人が近年多いけどそんなことないだろうに、と思う。やっぱりあるよね。たまたま日本の文化は「ほほーっ!」と敬意を持たれることが多いようで良かったなあ、とは思う。

文化相対主義みたいな「文化に貴賎なし!」とは違うけど「結局同じなんだよ!」っていう一派に分類して良いんじゃないかなあと思うんですよね、生成文法一派とかは。で、アメリカの生成文法一派があんなことを言う背景にはそれまでのサピア=ウォーフ仮説(母語によって世界観とかが全然違うってヤツ)に依拠した言語学への反発っていうか反動があってのことなんだろうけどそのあたりをよく見ておかないと足下すくわれるんじゃないかなあ、と思う。

たとえばピンカー(←ピンカーを生成文法一派と言い切るのは色々問題もありそうだけど)の「言語を生みだす本能」(The Language Instinct,1994)で「心が白紙だったら、独裁者は飛び上がって喜ぶだろう。心理学の教科書のなかには、スパルタ人や日本の武士の母親は、息子が戦いで死んだと聞くと笑顔を浮かべる、などということを事実として記載したものがある」とか書いてエスキモー(←イヌイットって言えばいいのか?ややこしい)にはものすごい数の雪を表す語彙があるとかそういう母語の違いが決定的な文化や思考の違いを生むという事例を「ありえない」と全否定して書いているんだけど、どうよ。

スパルタ人はどうか知らないけどさ、武士の母親は浮かべるとおもうぜ。ちよっと違うけどチャレンジャーの事故で殉職なさったエリソン・オニヅカ飛行士のおかあさんは息子のことをインタビューされて満面の笑顔だったよ、ものすげえ涙を流しながらだったけど(←米語・日本語のハイブリットだからか?)。あと明治初期に外国人のところで雇われていた日本人の女の人が夫のことを聞かれて満面の笑顔で「死にました」って言ったのを「ああ、おぞましい!」とかって雇い主の婦人が怒ったらしいのだが、こういうのはどうよ。某国の人なら地面にのたうちまわって泣きわめいて気絶とかするんだろうけどさ。

っつーかこういう局面で笑顔以外で語ったら死んだ人のことが大っ嫌いだったように受け取られてしまうしな、日本では(←最近はそうでもないのか?)。

あ〜何の話だっけ?そうそう日系人の話。で、ベストキット4。なんかカラテと禅がごっちゃになってたよ。そんで禅がらみで弓の話が出ていた。オイマン・ヘリゲルの「日本の弓術」でも脚本家が読んでたのかなあ。変だった。

そんで坊主が弓をひくシーンがあったのだが、超デタラメだった。よく何も知らないひとがやるみたいにエキスパンダーを引っ張るみたいにやっていた。左手曲がってたし(笑)。

んで、ようやくタイトルの話。マツケンサンバのマツダイラケンってさ、ずっと「暴れん坊将軍」やってたじゃないですか。何十年(?)も。そんで毎回弓を引くシーンがあるんですけど、そんだけ何年もやってるのにずーっと嘘やってるんですよね。信じられん。京都で撮影しているんだったら弓が出来る人なんて無数にいるだろうに。何十年もずーっとそのシーンがあるのに修得しなかったんですねえ。ゴマカシ続けたと。信用できねえなあ。

さすがホ○なのに結婚生活を続けただけのことは・・・(以下略)。

追記:息子が死んだと聞かされて笑顔になるのは伝えてくれた人のことを気遣っているわけですよね。伝えられて自分が泣き崩れれば伝えてくれた相手に迷惑がかかるだろうとかそういう感じで。公的場所で泣き崩れないで一人になって泣くっていうことなんだけど、これは良いことだと思うんだけどな。ま、私が日本語を使う日本人だからかもしれないけどさ。故人との関係というのは個人的なものなのだが集団で悲しむとなんというかそれぞれの人と故人との関係の総体の中に埋没してしまうというか、本当にすっきりと悲しむことが出来ないと思うんだよね。

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Tracked on April 24, 2005 10:42 PM

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